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本やアイドルが主成分

2022-01-01から1年間の記事一覧

2022年によく聞いた曲

2022年に一番聴いたジャニーズの曲は、ダントツでKing & Princeの『ichiban』だった。KREVA節がきいていて和とヒップホップとが融合しているうえにダンスも良い。特に髙橋くんのダンスに目がいってしまう。ヒップホップ育ちなのかな。あとBメロで出てくる永…

『子どものことを子どもにきく』杉山亮

ある日、先生の教科書にはみんなのとちがって最初から赤い字で答えが印刷してあるのを発見した隆。けっこうびっくりして以後先生を尊敬していない。—168頁 子どものことを子どもにきく ――「うちの子」へのインタビュー 8年間の記録 (ちくま文庫 す-30-1) 作…

『嫉妬/事件』アニー・エルノー

「ついさっき、ちょうどきみのことを考えていたんだ!」私は喜ぶどころか、テレパシーを信じるどころか、そんな言葉に打ちひしがれた。理解したのはただ一つ、その「ついさっき」以外の残りの時間はずっと、自分は彼に忘れられているのだということだった。—…

『なぜ人はカルトに惹かれるのか』瓜生崇

しかし「自分たちの信じる宗教は本来は『正しい』ものであり、教えのもとに人を殺すような事件が起きるのは、その信仰や解釈が間違っているからである」という教義の無謬性を前提とする思想は、「教えが正しいのだから人を殺してもいい」という信仰と実は表…

『ボラード病』吉村萬壱

だから私は、暴れたり大声を出したりしないでしょう?明日があるからです。今日は駄目でも、取り敢えず明日がある。勿論明日というのは、希望などではありません。今日じゃないというだけの、絶望的な見通しに過ぎません。—104頁 ボラード病 (文春文庫) 作者…

『オウムからの帰還』高橋英利

「高橋さん、なぜあなたはサリンを撒かなかったのですか?なぜ、あなたにはそのような指示がこなかったのですか?彼は撒き、自分は撒かなかった…その違いはどこにあるのでしょう?」 この問いほど、僕が脱会後、毎日毎日自分の中で問いかけつづけ、恐ろしい…

『彼女たちの部屋』レティシア・コロンバニ

ソレーヌはうなずく。つまり実生活とはこういうもの—小難しい恐竜の名前に詳しくなって、綴りの間違った愛情の言葉をため込むこと。—26頁 彼女たちの部屋 作者:レティシア コロンバニ 早川書房 Amazon

『約束された場所で』村上春樹

「こんな世の中、いつまでもつづかないよ」と心の中で感じている人は多いと思いますよ。とくに若い人たち、子供たちはね。—81頁 村上春樹が1998年に連載していたオウム真理教の(当時)信者、元信者へのインタビューと、河合隼雄との対談が収録されている、…

『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』レジ―

今日は『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』を読んだ。こういう議論の出発点、みたいな本は読むと楽しい。 ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち (集英社新書) 作者:レジー 集英社 Amazon

『「カルト」はすぐ隣に』江川紹子

読んだ本の内容をすぐに忘れてしまうから自分のために記録しておこうとしてこのブログを書いているのに、それを何冊も何冊も溜めてしまって結局忘れているから、読んだらできるだけすぐにメモを残しておこうという試み。マメじゃないからまたすぐにしなくな…

こんな本を読んでました フィクション編

popeyed.hatenablog.com これの、フィクション編。

こんな本を読んでました ノンフィクション編

読んだ本の感想を書き留めておく気力と体力がない間に読んだ本のことを今更残す。

最近読んだ本②

前回最近読んだ本について書いていたら思いのほか長くなったので①とタイトルをつけて②も書こうと思っていたら、結構な時間が経っていた。もはや最近読んだ本ではない。そして真に最近読んだ本がまた溜まってきている。

最近読んだ本①

最近は平日終電帰りからの休日気絶睡眠で持ちこたえているような日々なのだけど、どれだけしんどいな~と思っていても寝つきは良いし割と元気にやっている。 こないだ行ったハロプロ勢揃いのライブイベント「ひなフェス」で、センターステージの目の前最前列…

最近読んだ本 ノンフィクション編

最近読んだ小説について書いていたら思いのほか長くなったので、フィクションとノンフィクションで分けた。 今回はノンフィクション編。

最近読んだ本 フィクション編

2022年に入って2ヶ月が過ぎようとしているけれども、特に何ら真新しいことはなく、平日はほぼ仕事に終始して、休日に死んだように眠り、たまに起きては本を読み、また寝る暮らしをしている。 たまに奮起してお出かけしていて、少し前は角川武蔵野ミュージア…

『往復書簡 限界から始まる』上野千鶴子・鈴木涼美

あなたの倍近く、長く生きてきたわたしは、上から目線と言われても、あえて言いましょう、ご自分の傷に向きあいなさい。痛いものは痛い、とおっしゃい。ひとの尊厳はそこから始まります。—58頁 往復書簡 限界から始まる (幻冬舎単行本) 作者:上野千鶴子,鈴木…

『ハバナ零年』、『赤い魚の夫婦』、『わたしの物語』

最近たまたま立て続けにラテンアメリカ文学を読んだので、三冊まとめて感想を書く。ラテンアメリカ文学に全く詳しくないのだけど、出てくる人々の外向きのパワーが強かったり、かと思えばその村社会では閉塞的で土着的でどこにも行けない感じがあったり、読…

不死がもたらす幸と不幸 『だれも死なない日』ジョゼ・サラマーゴ

翌日、人はだれも死ななかった。人生の規則に絶対的に反するこの事実は、さまざまな状況のもとで、人びとの心にとてつもなく大きな、完全に正当化できる不安を引き起こした。—7頁 だれも死なない日 作者:ジョゼ・サラマーゴ 河出書房新社 Amazon 元日になっ…