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本やアイドルが主成分

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

2020年4月某日その3 白の闇/アイドルとSNS

この人達はさあ ファンに愛されてると思ってるのかなあ ライブ会場ってさ "欲しい"って熱気でぱんぱんなんだよね "なんかくれ" "俺にくれ"ってさ それって愛? それだって愛でしょ 森依曰く「あげるものがあるうちは」 やっぱり人間じゃねーな 『恋愛的瞬間…

告白による解放 『悲しみを聴く石』アティーク・ラヒーミー

悲しみを聴く石 (EXLIBRIS) 作者:アティーク ラヒーミー 発売日: 2009/10/01 メディア: 単行本 舞台はアフガニスタンなのか、それとも違うどこかなのか。明記はされていないが、日常的に紛争が起こっており、銃声が鳴り響く音がしたり銃を持った兵士が家に入…

批判力を高める 『火星からの侵略 パニックの心理学的研究』ハドリー・キャントリル

自分が自覚している初めてのパニックは、初めて「ハロウィーン・ホラー・ナイト」が導入されたUSJに行った時だと思う。夜になるとUSJのパーク内にゾンビが多数発生する、という内容で、もともとお化けやホラー、オカルトの一切が苦手な私は行く前から怖かっ…

愛すべき"人間たち"の話 『東京百景』又吉直樹

東京百景 (角川文庫) 作者:又吉 直樹 発売日: 2020/04/10 メディア: 文庫 18歳で大阪から上京してきた芸人のピース・又吉さんから見た東京の風景と、その時そこに在った人間たちの話。単行本で既に読んでいたのだが、文庫化にあたり追加されたエッセイが一編…

2020年4月某日その2 本屋さん休業/POP×STEP!?

ねえ、僕らの人生は、明るいか暗いかだけで単純に分けられているわけじゃないんだ。そのあいだには陰影という中間地帯がある。その陰影の段階を認識し、理解するのが、健全な知性だ。そして健全な知性を獲得するには、それなりの時間と労力が必要とされる。 …

"群衆"の行動様式 『群衆心理』ギュスターヴ・ル・ボン

コロナウイルスについて色々なニュースを目にし、一喜一憂、ではなく一憂一憂という感じで気が滅入るばかりの毎日を過ごしている。もちろん疫病そのものも怖いし、景気は悪くなるし、行くはずだったライブは中止になるし、遊びに行けないし、でも在宅勤務は…

2020年4月某日 大量消費/人間の価値/母娘

年度初めの第一週がようやく終わった。人事異動の時期なので本来であれば絶対に飲みに行っていただろうけど、コロナの影響により歓送迎会などは全部自粛。帰りにいつもの本屋さんへ立ち寄る。今村夏子さんの新刊『木になった亜沙』が発売されてる…!日本文学…