読んだもの見たもの聴いたもの

本やアイドルが主成分

『ボラード病』吉村萬壱

だから私は、暴れたり大声を出したりしないでしょう?明日があるからです。今日は駄目でも、取り敢えず明日がある。勿論明日というのは、希望などではありません。今日じゃないというだけの、絶望的な見通しに過ぎません。—104頁

続きを読む

『オウムからの帰還』高橋英利

「高橋さん、なぜあなたはサリンを撒かなかったのですか?なぜ、あなたにはそのような指示がこなかったのですか?彼は撒き、自分は撒かなかった…その違いはどこにあるのでしょう?」

 この問いほど、僕が脱会後、毎日毎日自分の中で問いかけつづけ、恐ろしい領域の思考として苦しみつづけてきたものはなかった。—290頁

続きを読む

『約束された場所で』村上春樹

「こんな世の中、いつまでもつづかないよ」と心の中で感じている人は多いと思いますよ。とくに若い人たち、子供たちはね。—81頁

 村上春樹が1998年に連載していたオウム真理教の(当時)信者、元信者へのインタビューと、河合隼雄との対談が収録されている、『約束された場所で underground2』を読んだ。

続きを読む

『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』レジ―

 今日は『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』を読んだ。こういう議論の出発点、みたいな本は読むと楽しい。

続きを読む

『「カルト」はすぐ隣に』江川紹子

 読んだ本の内容をすぐに忘れてしまうから自分のために記録しておこうとしてこのブログを書いているのに、それを何冊も何冊も溜めてしまって結局忘れているから、読んだらできるだけすぐにメモを残しておこうという試み。マメじゃないからまたすぐにしなくなる気がするけど。

 

 今日は『「カルト」はすぐ隣に オウムに引き寄せられた若者たち』(江川紹子)を読み終わった。ジュニア新書だけど入門書として大人にとってもすごく良かった。

続きを読む