最近Twitterで「#30daybookchallenge」の投稿を眺めている。人のを見るのは好きだけど、Twitterで自分でやるのはちょっと自意識が邪魔をする…あと毎日一冊ずつするのは性に合わない…でも考えるのは楽しいだろうな、ということで、誰にも頼まれてないけどやる、しかも一気に。
DAY 1 シリーズ本の中のお気に入り
海外文学の面白さを教えてくれたシリーズ。桜庭さんが読んでいる本がどれも面白そうで、「読みたい本」リストが増えて増えて仕方なくなる本。それにしても桜庭さんとその周りにいる編集者さんたちの膨大な読書量たるや…読んでも読んでも到底追いつけそうにない読書人の集まり。
やや飽きっぽいところがあるので、実は小説におけるシリーズものが得意ではなくて残念。でもバルザックの「人間喜劇」シリーズはいつか読みたい。
DAY 2 好きな作家のお気に入りの本
これまでに読んだ冊数でいうと筒井康隆が一番だと思う。筒井先生の本を読んでいるととにかく「ヤバイものを読んでいる…!!」と興奮して、唾が沸いてきてリンパ腺がきゅ~~~って痛くなる。
その中でも一番好きなのは『残像に口紅を』。世界から文字が消えていくに伴って、その文字を使った言葉、そしてそれに関する記憶、全てが消えてなくなる。物語が進むにつれて使用できる文字も言葉も何もかもが減っていくので、終盤の加速度の増し方が半端ではない。興奮した。
その他にも『虚人たち』、『朝のガスパール』、『パプリカ』、そしてやっぱり『時をかける少女』も…書ききれないほど好き。
DAY 3 読み終えなかった本
一度読んだら基本的に全て読み通すので、この作品も正確に言うと今はもう読了しているけど、人生で初めて一度読了を諦めた本。時間を置いて二回目のリベンジで読み終えた。
言葉と歴史、人の記憶が絡んで展開していくのだけど、全部理解しきれた感覚はなくて、でも文字を目で追うのは楽しくて…という本だった。
少し前に円城塔、田辺青蛙夫妻共著の『読書で離婚を考えた。』を読んで、円城さんの作風の所以がほんのりと分かった気がした。
DAY 4 あなたが覚えている子供の頃に読んだ本
母の本棚から勝手に借りて読んでいたのがさくらももこさんのエッセイ群。相当読み尽くしたと思う。活字でこんなにも大笑いできるんだ!という発見をもたらしてくれたのがさくら先生。何回も何回も読んで、もちろんアニメも見て、まるちゃんが大好きすぎたため、大学時代にわざわざ清水へ行き、エッセイに出てくるさくら先生のゆかりの地巡りをしたことがある。
DAY 5 お気に入りの古典/名作
ロリータ、我が命の光、我が腰の炎。我が罪、我が魂。ロ・リー・タ。舌の先が口蓋を三歩下がって、三歩めにそっと歯を叩く。ロ。リー。タ。—17頁
濃厚…小説史上 最も濃ゆくて噎せ返る書き出しなのでは…?幼い少女に性欲をかきたてられてしまう大の大人の男である主人公ハンバートに何度も胸焼けしつつ、ハンバートとロリータの噛み合わなさが滑稽でもあって笑えるところも。
『ロリータ』が好きな私は谷崎潤一郎『痴人の愛』も好きだしジュール・シュペルヴィエル『ひとさらい』も好きだ…大きな声では言いにくいけど…。
あとはどうしてもこれも…。以前、太宰治記念館にどうしても行ってみたくて青森県へ行ったことがある。太宰治の生家はとても立派だった。大地主の六男として生まれ暮らしは裕福だったようだけど、家の中には明確な序列があり、太宰にはほとんど力がなかったのだろうなと少し寂しく感じられた。そんな生家を訪れた後に読んだ『斜陽』がすごく好き。
僕は下品になりたかった。強く、いや強暴になりたかった。そうして、それが、所謂民衆の友になり得る唯一の道だと思ったのです。お酒くらいでは、とても駄目だったんです。いつも、くらくら目まいをしていなければならなかったんです。そのためには、麻薬以外になかったのです。僕は、家を忘れなければならない。父の血に反抗しなければならない。母の優しさを、拒否しなければならない。姉に冷たくしなければならない。そうでなければ、あの民衆の部屋にはいる入場券が得られないと思っていたんです。—183頁
DAY 6 あなたを打ちのめした本
読み終わった後、体が動かなくてひたすらにぼ~~~…っとした。座椅子の背中に凭れながらぼんやりと窓を見ていたことまで覚えている。「すごい本を読んだな…」という確信と興奮。単純に悲しいとか嬉しいとか、何の言葉でも言い表せられない感情になる。この本を読んで以降、「最近読んで面白かった本は?」と聞かれた時に「『こちらあみ子』がすごい」と数年間答え続けた。
DAY 7 ロードトリップのお供にベストなオーディオブック
オーディオブックを聴いたことがない。なので読んでいる時に「音楽を聴いているみたいだな」と思った本を選んだ。
DAY 8 おすすめのシリーズ
吉野朔実劇場も大好きなシリーズものの一つ。文学作品や読書そのものにまつわるよもやま話。春日武彦さんの著書を読むようになったのも、このシリーズに吉野さんのご友人として登場されていたことがきっかけ。ちなみに大好きな穂村弘さんも友人として登場する。
DAY 9 贈り物として渡したくなるお気に入りの一冊
普段は不穏、不条理、皮肉に満ちた「すごく面白いけどおすすめする相手を選んでしまうな…」というような本を好むので、人にプレゼントする本を選ぶのは難しい。
だけどこれならプレゼントできそう。雪のひとひらの誕生から死までを雪自身の目線から描いた、女性の人生の物語。与えられた命を静かに享受する雪のひとひらの静謐さに心が洗われる。
『雪のひとひら』が静なら『炎上する君』は動。女性性を背負うことに悩む私、綺麗でい続けることだけに価値を見出されている私、体の一部やある才能だけを愛でられる私。「自分の本質を愛してほしい」と声には出さない悲鳴を上げている色々な「私」をユーモラスに救ってくれる西加奈子。
DAY 10 読めば幸せで涙が出る本
多幸感に溢れた小説。全身で相手にぶつかって笑ったり泣いたりするゆりちゃんと、相手の喜びや苦しみも自分のものとして受け取るロバちゃんの動物同士のような恋人関係に、気取りも見栄も打算もなくて泣けてくる。
DAY 11 一緒にディナー/一杯飲みたいキャラクター
浮気をしては彼女に発覚してフラれることを散々繰り返すユニオールと飲みに行って、息をするかのように口説かれたい。「自分でもなんでこんなに女癖が悪いのかまるで分からない」ていう無垢な顔をした遊び人が好きだから…。ユニオールの一見軽薄な立ち居振る舞いに、亡き兄への潜在的な憧れや愛情への飢餓感を(勝手に)垣間見てズブズブに好きになるけど、しばらくしたらやっぱり目が覚めてきっとフると思う。
自分が本当の亀ではなくて模造亀(レプリカメ)であることを知っているかめくん。誰かによって作られた自分の中に生れる思考は果たして誰のものなのか?そもそも自己はどこにあるのか?などと考えているかめくんと、ちびちびお酒を飲みながら夜な夜な話し合いたい。
DAY 12 嫌いな"人気"本
ない!
嫌いな本、というのはない。読んだその時点での自分には合わなかった本、というのはあっても。
普段、新刊以外を買う時は奥付を見てあまり版が重ねられていない本、つまりもしかしたらそろそろ絶版するかも…という本を選ぶことが多いので、どうしてもベストセラーには疎くなってしまう。だけど借りて読んでみると売れている本には売れている理由がある、と膝を打つことが多い。例えば岩崎夏海『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』は随所に上手くドラッカー理論を織り込み、決して難しくなく、読者を軽快に結末まで運んでくれるテンポの良さに「これが売れる本だ…!」と思ったりした。
DAY 13 タイトルに色の入った本
真っ先に思いついたのはこれ。抜け出したくてもやめられないし、死にたくても死ねない登場人物たち。蛾の羽根の舌触りなんて知らないし、ハシシの香りを嗅いだこともないのに、読んだ時は確かに知っていると思った。
何だ自殺したの?まあ死ななかったから未遂だなあ、でもねえ、あんたこんなことやってもまずだめよ。手首ってもねえ、人間ってのは死なないようにって、からだがうまくできてんだもん。—130頁
一番最近に読んだ色のタイトルの本は『白い闇』。突然目の前が「ミルク色の海」になって失明する奇病。人によって解釈は違うだろうけど、私の中では透き通った白ではなくて、乳白色、オフホワイト寄りで割とこっくりとした白。足をとられて抜け出せないような、とろりとした白。
DAY 14 新解釈版のおとぎ話
少し意味合いは違うと思うけど、思いつくのはこれ。優しい夫、できた子供に恵まれ順風満帆な生活を送るジョーンが、娘のお見舞いを終えて帰りに乗った汽車の中でたまたま出会った友人のほんの些細な一言から、これまで信じていた夫からの愛情、幸せな親子関係を疑い始める…という最恐小説。これまでジョーンが良いものだと信じきっていた家族関係というおとぎ話に、相手の本音という新解釈を加えた時、どうなってしまうのか。
DAY 15 読めば悲しさで泣いてしまう本
タイを舞台にした短編集。どれも良いけど「泣いてしまう」という点では『徴兵の日』でぼろぼろと泣いてしまった。タイの慣習である徴兵を決める抽選会へ集まる少年たち。親が賄賂を渡しているため抽選では外れることになっていると分かっているお金持ちの家育ちの少年と、そうではない親友が揃って出かけた抽選会での出来事を描いている。貧乏なら徴兵される可能性が高まるという不条理さに絶望を感じつつ、賄賂を渡してまでも絶対に息子を徴兵へとられたくない親の気持ちは罪なのか?そういう話でもないだろう、と思うと遣る瀬ない。
この作品は私の思う傑作短編集なので強くおすすめ。微笑みの国、観光立国タイの悲哀と、観光客である"ガイジン"を見る冷めた目。
「セックスと象だよ。あの人たちが求めているのはね」—「ガイジン」11頁
ソ連の時代に生きる、本の虫であるソーネチカの生活。貧困や家族関係において辛いことがたくさん起こるのに、ソーネチカは今ある環境を静かに享受して淡々と生きる。本を読める幸せを噛み締めながら。ソーネチカが泣かない分、私が泣いた本。
DAY 16 二回以上読んでいる本
小学生の頃母親の本棚から拝借して何度も何度も読んでいた本。電車の教室、自分で自由に組める時間割、海のものと山のものが入ったお弁当と、大好きな小林先生。
DAY 17 タイトルに人の名前が入っている本
ぱっと思いつくのはこれ。何度も何度もこの話を方々でしている気がするけど、この作品が本当に好き…。
人を「好き」であることと、その思いが実らなくて「悲しい」ということを、たくさんの言葉を駆使してこんなにもたくさん言い換えて表現できることへの驚きと、その表現の濃ゆさ。
ぼくだけがロッテをこんなにも切実に心から愛していて、ロッテ以外のものを何も識らず、理解せず、所有してもいないのに、どうしてぼく以外の人間がロッテを愛しうるか、愛する権利があるか、ぼくには時々これがのみこめなくなる。—112頁
人名タイトルは思いついたものが結構多い。中でも好きなのは、ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』、ガルシア=マルケス『エレンディラ』、レーモン・クノー『地下鉄のザジ』、川上弘美『ニシノユキヒコの恋と冒険』。
DAY 18 あなたの好きな著者が故人である本
これはもういっぱいいるけど…。ただ、数をたくさん読んでいるわけではないけど、いわゆる文豪と呼ばれる人の中で誰が好きかと聞かれたら、谷崎潤一郎と答える。
夫のいる園子が光子と同性愛を育む一方で、光子に異性の恋人・綿貫ができたあたりからどんどんと深みへとはまっていく四角関係。
谷崎潤一郎ほどの変態になると、猫をもエロく描ける。
DAY 19 ナレーターの声が好きなオーディオブック
オーディオブックを聞いたことがない(二回目)。なので、これを聞いてみたいと思う本を選ぶ。どちらかというと場面が限られていて、会話劇に近いものなら合うのでは?
性について口にすることは憚られる時代。結婚式を終えた二人がホテルにチェックインし、迎える初夜。幸せな夜になるはずだったのに、ほんの少しのボタンの掛け違いが二人の間に大きな隔たりを生む。すごく繊細なお話。
これもオーディオブックに合いそう。同居解消を翌日に控えた男女の最後の一晩。荷造りを終えたがらんとした部屋で晩酌をしながら進む二人の会話が、次第に不穏になっていく。
DAY 20 物語の語り手が信頼できない本
こういう作品については、何も言わない方が良い。
昔、あるところに、三人の娘がいた。ひとりはミ、もうひとりはド、三人目はラという名前だった。娘たちにはいいにおいのする、名づけ親の伯母さんがいた。娘たちがおいたをしても決して叱らず、皆からはミドラ伯母さんと呼ばれていた。
(中略)
三人のうちでミがいちばんかわいく、ドがいちばん賢く、ラはまもなく死んでしまった。—10頁
たぶん世界でも指折りの書き出し(たぶん)。
DAY 21 とても好きなアンソロジー本
どう考えても自分が好きそうなアンソロジー。編者は翻訳家の岸本佐知子さん。岸本さんの翻訳書には当たりしかないので、これが面白くないわけがなかった。
物理的な閉塞感と、「もう逃げられないんだ」という精神的な閉塞感で脳がサーッと冷える感覚。読後は、読む前にいた世界と見える景色は全く変わらないのに、ほんの少しだけずれた場所へ連れてこられてしまってもう元には戻れない、という感覚で抜群に居心地が悪い。
その他、岸本さん編訳の『変愛小説集』シリーズも良い。
DAY 22 LGBTQであるラブストーリー本
「男と女」ではない、「女と女」である自分たちの恋愛を模索する。身を削るような女性二人の恋愛。
「私、あなたを抱きしめた時、生まれて初めて自分が女だと感じたの」
高校生のえりが、同じく高校生の玲子に一目惚れ。理屈をかなぐり捨て、全てを投げうって玲子へ突き進むえりに恐怖を感じると同時に、少し憧れもする。
あのひとに出会うまで十六年もかかってしまったという気持ちは、後悔に少し似ている。
好き、ということでいうと恋人同士でもないけど強い因縁のある二人、みたいな話が好きなので、イアン・マキューアン『愛の続き』やフィリップ・バラン『趣味の問題』、オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』などが好きだけど、ラブストーリーと言われると、ちょっと違うか。
DAY 23 暗記している本の一節
読んだそばから忘れていくタイプなので何も覚えていないし、枕草子の「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際」とかも全部忘れてしまったけど、二つだけ覚えている短歌がある。
焼き肉とグラタンが好きという少女よ
私はあなたのお父さんが好き
静かにぞっとする怖さで、それからずっと覚えている。「怖い短歌は良い短歌」と穂村弘さんも言っていた。
こんじきの髪なびかせて
「ぐれるにも顔が大事」と笑うトモユキ
これを初めて読んだ時に、関西ジャニーズJr.時代の背が低くて天使のように可愛い錦戸亮ちゃんに対して、こんじきの髪なびかせて「ぐれるにも顔が大事」と笑うキミタカ を思い浮かべてしまった。
DAY 24 二人以上の著者が共著した本
次第に古書の世界にはまっていきエスカレートしていく夫婦。仲の良い二人はまるで同士のような、はたまた共犯関係のような。古書の奥深さとそれにまつわる人間の業に面白みを感じつつ、最終的には本当に思い入れのある本を買って、大切に本棚に並べることの豊かさに回帰していくところが良かった。
DAY 25 実は好きな作中の悪役
「『自負と偏見』派?『嵐が丘』派?」に対する答えでその人の性格が垣間見えそうな気がするけど、私は『嵐が丘』派。
ヒースクリフが幼少の頃に抱いた恨みと、キャサリンへの愛と執念が憎悪となって、彼がどんどん周りの人々を痛めつけていく様は残酷非道で目を覆いたくなる。一生を通して愛に満たされたことのないヒースクリフが哀しくも恐ろしく、強烈に記憶に残る。ヒースクリフの死に顔を私は忘れないよ。
「コブ」という田舎町にコンラッドという雇われ料理人がやってくる。料理という武器を手に、狡猾に戦略的に、そして時に暴力的にじわじわと「コブ」の人々を支配していくコンラッド。雇われ料理人という立場から支配者へと主従関係が逆転していく様が綺麗なグラデーションになっていて怖い。反抗的な者を周到に片付けながら周囲の人々に自分を慕わせていくコンラッドはもちろん怖いけど、どうしても邪悪な魅力があるように思えてしまう。
DAY 26 あなたおすすめの伝記
小さい頃に読んだ日本・世界のまんが伝記シリーズしか記憶にない。
未読だけど、積読している中ならこれ。ただこれを読む前に島尾敏雄『死の棘』と『「死の棘」日記』を読んでおきたくて、そのままになってしまっている。それらを読むの、すごく体力が要りそうで躊躇している…。
DAY 27 毎年読んでしまう本
夏がくると必ず見たくなるアニメ版映画『時をかける少女』を見る前にまず読む。すると、映画の主人公・真琴の叔母さん芳山和子(=原作の主人公)が今もまだ独身でいることに、「それって今もまだ待っているからなの…?」とか、思いをはせることができて楽しい。
DAY 28 まだ読んでないけど読みたいと思っている古典/名作
これはもう、いつか読みたい、読まなきゃ、とずっと思い続けていて、何度も本屋さんで冒頭を立ち読みして、買おうかどうか悩んでいる。マルケスは『エレンディラ』と『予告された殺人の記録』を読んでとても好きだったので、きっと好きだと思う。『わが悲しき娼婦たちの思い出』も買った。でも『百年の孤独』を読まなければマルケスを語れないのでは…?という気がしている。
こんなにも読みたい気持ちはあるのに、何がネックになっているのか?本書の冒頭についている家系図かなぁ…ものすごく長くて似たような名前がずら~っと…気が遠くなりそう…。
DAY 29 気に入っている本の表紙
可愛い!!煙草と同じ背丈の幼女。
これは内容もすごく面白くて大好きな本。世間に広まる禁煙の波と、少子化により少なくなっていく貴重な子どもへの手厚い保護。どちらも始まりは善意や正義感なのに、どんどん度が過ぎて暴力性や理不尽さを帯びていく様が、今や現実的になってきている気がする。
最近読んだ中でなら、これ。書影では分かりにくいけど、すごくインパクトがあってビビッドで可愛い。日常に存在するあらゆる死の確率を本書独特の単位をもって分析している本で、とても面白い。
DAY 30 今まさに読んでいる本
だいたい二冊並行読み。小説or専門書と、エッセイor実用書で、重い軽いのバランスをとっている。
終わった。たぶんこの企画は一日一冊ずつ、という暗黙のルールがあると思うけど、完全に無視して思いつくままに数冊も挙げ、しかも一気に終わらせた。楽しかった。まさに自己満足でした。